エンジンブレーキ活用法: フットブレーキに頼らない運転を

query_builder 2024/11/18
コラム
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フットブレーキとエンジンブレーキの違い

フットブレーキの特性


フットブレーキは自動車の速度を調整するために最も一般的に使用される方法です。主にブレーキペダルを踏むことで作動し、ディスクやドラムブレーキを使って車輪の回転を制御し、減速させます。この方法は即座に反応するため急な減速が必要な場合に重宝します。しかし、フットブレーキの過信はキケンです。特に長時間にわたって使用すると、ブレーキの過熱やフェード現象が起こる危険性があります。事業用自動車事故調査委員会の調査報告書によれば、下り坂でのフットブレーキの多用が大型貸切バスの横転事故を引き起こした要因の一つとして挙げられています。



エンジンブレーキの特性


エンジンブレーキは、車両の速度を減速させるためにエンジンの抵抗を利用する方法です。ドライバーがアクセルを離し、シフトダウンすることでエンジンの回転数が高くなり、これが減速力となります。エンジンブレーキは制動力が自然で、長い下り坂などで車両の速度を安定させるのに適しています。フットブレーキを併用することなくスムーズに減速できるため、ブレーキの過剰使用を避けることができます。静岡県駿東郡小山町での事故を教訓に、下り坂では必ずエンジンブレーキを使用することが推奨されています。これにより、フットブレーキへの過度な依存を避け、安全運転が可能となります。


エンジンブレーキの具体的な活用シーン


エンジンブレーキは、下り坂の運転において重要な役割を果たします。フットブレーキに過信することなく、エンジンブレーキを適切に使用することで、車両の安全性を向上させることができます。下り坂では、エンジンブレーキの力を活用してスピードを抑えると、フットブレーキへの依存度が減り、ブレーキパッドの過熱を防ぐことができるのです。この方法は、特に事業用自動車を運転する際には不可欠であり、過去に事故を防ぐための重要な手段として取り上げられています。事業用自動車事故調査委員会の調査報告書でもエンジンブレーキの活用が推奨されており、下り坂では必ずエンジンブレーキを活用しましょう。

バスに限らず、トレーラ等も日によって複数の台車を牽引する場合には台車側のブレーキ点検を怠らず、エンジンブレーキ、リターダ等を駆使しフットブレーキの使用回数を減らす走行を心掛けましょう。



昔の話ですがトレーラドライバーの先輩に何度も教えられたのが、峠などで下る時は登ったギアと同じか、一つ上のギアで下りなさい。

3速で登ったのなら、3速もしくは4速で下りなさい。

よく言われてました。


今の車両は馬力もあり、排気ブレーキ、リターダ等の性能が良くなっているので一概にはいえませんが参考になれば幸いです。



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