忘れず提出!事業報告書と事業実績報告書の基本と書き方を徹底解説

query_builder 2022/03/25
コラム
truck-g9e003e74a_640 2

運送事業者(一般貨物自動車運送事業許可業者)は、毎年必ず2種類の報告書の提出が義務付けられています。この報告書は、「いつまでに出すこと」という案内が来ることはないため、各事業者が自分でスケジュールを把握しておかなければなりません。

今回は、それぞれの報告書の内容や書き方の注意点などを解説します。


事業報告書とは

事業報告書とは、決算状況(売上や経費)を報告するための書類です。書くために集めなければならない書類や時間がかかるため、時期を見て事前に準備をしておく必要があります。


提出先

提出先は、「本社営業所」を管轄する運輸支局の“輸送担当窓口”です。予約などは必要ないものの、窓口は混雑することを想定して、早期かつ時間に余裕を持った提出を心がけましょう。なお、「特別積合せ貨物運送」などについては国土交通大臣に提出する必要があるため、提出先を間違えないように気をつけましょう。


提出部数

提出部数は2部です。1部に受付印を押され、控えとして返却されるので保管しておくようにしましょう。


事業報告書の書き方

事業報告書は、「事業概要報告書」「人件費明細表」「損益明細表」「損益計算書」「貸借対照表」の構成されており、これらの書類をもとにしてそれぞれの項目を埋めていくことになります。

多くの事業者は、「事業損益明細表」と「人件費明細表」の作成に苦労しているようです。損益計算書の「売上高」が“一般貨物自動車運送事業”の売上のみであればそこまで問題はないようですが、運送事業以外にも複数の事業を行っている場合には。事業ごとに費用などを振り分ける必要があるため、どうしても手間がかかってしまいます。

日頃から情報や書類を整理し、書けるようにしておく必要があります。


事業実績報告書とは

事業実績報告書は、1年分(前年41日から331日まで)の実績を毎年710日までに報告するものです。

ただし、特定貨物自動車運送事業は除かれますので、注意しましょう。


提出先

提出先は、「事業報告書」と同じ場所です。提出するタイミングによっては混雑する可能性が高いため、余裕を持って作成、提出するようにしましょう。


提出部数

提出部数は2部です。1部に受付印を押され、控えとして返却されるので保管しておくようにしましょう。


事業実績報告書の書き方

実績報告書には、1年分(前年41日から331日まで)の「車両数」や「走行・実車キロ」「輸送トン数」「営業収入」といった輸送実績や交通事故件数を記載しなければなりません。数字については、それぞれの数字は細かく記入する必要があるため、運転日報や記録などから集計する必要があります。


提出しないとどうなるのか

これらの書類は、運輸支局から「いつまでに出すように」という案内があるわけではありません。ですが、提出が遅れてしまったり忘れてしまったりするとペナルティの対象になるため、注意が必要です。

具体的なペナルティは、以下の通りです。

一定期間「緑ナンバー」を返納しなければならない

違反の内容や回数(初違反や再違反)によってペナルティが変わりますが、最大120日間という長期間、緑ナンバーを運輸局へ返納しなければならないということを覚えておきましょう。


巡回指導の対象になる可能性がある

書類が未提出の状態や遅れてしまうと、「適正化事業実施機関」が行う巡回指導の際に指摘を受けることになります。

運輸局の監査を受けるときには行政処分の対象となるため、注意が必要です。


事業規模を拡大するときに影響がある

事業規模を拡大する際、「事業計画変更届出」ではなく「事業計画変更認可」が必要になる場合、報告義務違反によって審査基準に抵触してしまうため、必要な認可を得ることができない可能性があります。


Gマーク取得の際の減点対象となる

Gマークとは、利用者が安全性の高い事業者を選びやすくするための制度として定められたもので、国が指定した機関が38の評価項目を設定して評価し、認定を行うものです。

Gマークを取得すると「違反点数の消去」や「基準緩和自動車の有効期間延長」などのメリットがあるため、取得を目指す事業者が多いようです。

しかし、書類の未提出やミスがあると減点対象となるため、取得が難しくなる可能性がありますので、気をつけるようにしましょう

書類作成は行政書士の力を借りよう

今回は、2種類の書類に関して解説しました。

提出が遅れたり忘れたりすると不利益を被ることが多々ある書類ですが、作成にはかなりの労力が必要となります。

締め切りまでに確実に書類を出すために、プロの力を借りることをオススメしています。

行政書士は、こういった書類作成に関するプロです。日々の業務に全力を注ぐため、ぜひ一度ご相談ください。

 


NEW

  • ジャパントラックショー2022へ行って来ました

    query_builder 2022/05/17
  • 忘れず提出!事業報告書と事業実績報告書の基本と書き方を徹底解説

    query_builder 2022/03/25
  • 一般貨物自動車運送業許可申請の流れと必要書類

    query_builder 2021/12/08
  • 「法定12項目」とは?各項目の指導から違反対策までを解説!

    query_builder 2021/11/09
  • 第二種貨物利用運送許可

    query_builder 2021/09/17

CATEGORY

ARCHIVE